脳卒中患者の知りたいこと

「脳卒中に関する悩みを解決するブログ」へようこそ。

管理人のStrokerです。

このブログは脳卒中患者とその家族が抱える悩みを解決するために開設しました。

脳卒中に関する様々な情報を発信することで、皆様の悩みを少しでも解消できたら幸いです。

 

ご自身またはご家族が初めて脳卒中を発症したら、

今後のことが気になって食事も喉が通らない。不安で不安で夜も眠れない日々が続くことでしょう。

この記事では脳卒中を発症してからの大まかな流れについて説明しています。全体を把握することで少しでも不安が解消できるはずです。長文ですが是非とも読んで下さい。



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脳卒中を発症してどれくらい経ちますか?

「あなた」または「あなたの家族」は脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)を発症してどれくらいの期間が経っていますか?

発症してすぐの状態ですか?

集中的な治療が終わって急性期病院にいますか?

回復期リハビリ病院でリハビリに汗を流していますか?

病院を退院して自宅に帰ったばかりですか?

日々の生活で後遺症に悩まされていますか?

脳卒中の発症は今までの人生を根底からひっくり返す大きなターニングポイントとなります。

脳卒中の発症リスクは高齢者だけでなく、30代〜50代の中年層にもあります。一家を支える大黒柱が突然、自身の身の回りのことができないくらいの要介護者になってしまうことも…

脳卒中を発症してからの経過は人によって様々で、色んな悩みやストーリーがあります。そして、そのときそのときによって抱える悩みは違います。

「あなた」または「あなたの家族」は今どの段階にいるのでしょうか?

 

発症してすぐ(超急性期)

重度の場合

超急性期と呼ばれるこの時期は、まず集中治療による救命がとても重要になります。脳卒中の死亡率は以前と比べて減少傾向にありますが、患者が高齢であったり、病巣(梗塞や出血を起こした部位)の範囲が極めて大きい場合はリスクが高いです。また、一時救命できたとしても脳に多大なダメージが残ってしまっては、重篤な意識障害などの後遺症が残り、その後の日常生活に支障が出ます。救命処置と並行して血圧を厳重に管理することで「いかに病巣を拡大させないか」が重要となります。

  • 脳梗塞の場合は、病巣が大きい心原性脳塞栓症だと頭を開ける手術(開頭減圧術)を行います。
  • 脳出血の場合も出血量が多ければ開頭血腫除去術を行います。
  • くも膜下出血の場合はクリッピング術(開頭手術)やコイル塞栓術(血管内手術)を行い、動脈瘤からの再出血を防ぎます。

【脳梗塞後遺症で意識不明|余命や意識回復にかかる期間は?
【脳出血で意識不明|手術で意識が回復する可能性は?余命は?】
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【くも膜下出血のクリッピング術後の経過は?再発リスクや予後は?】
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軽度の場合

早期に異変に気づき、意識障害や麻痺も軽く、自身で歩くこともできるくらいの軽症例は数週間の入院で自宅退院が可能です。ただ油断はできません。脳卒中の再発リスクは非常に高いのでこれからは再発予防に務める必要があります。(数週間の入院のうちに再梗塞、再出血を起こすこともあるので)

【脳卒中後遺症の片麻痺って治るの?回復の過程や治し方について】
【脳梗塞は早期治療が重要|後遺症を残さないで治るために】
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急性期〜亜急性期〜転院まで

重度の場合

超急性期で一命をとりとめても安心はできません。肺炎などの合併症により死亡するリスクがつきまとうため、引き続き血圧管理や全身状態の管理が重要となります。再発した場合は予後は一段と悪くなります。全身状態が安定するまでベットサイドでのリハビリを継続し、徐々に訓練室でのリハビリへ移行します。再発予防、状態管理に注力しつつ回復期リハビリテーション病院への転院の機会をうかがいます。

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中等度の場合

超急性期の治療が終わり、全身状態も安定して意識も少しずつはっきりしてくると、次はリハビリによる早期離床が始まります。寝たきりの時間を少なくすることは、患者自身の廃用防止のためにとても重要になります。(全身状態が安定していれば発症翌日にリハビリが開始することもあります)急性期での治療が一通り終わったら、早期に回復期リハビリテーション病院へ転院となります。早い場合は発症から2週間以内、遅くとも1ヶ月以内には転院となります。

【脳梗塞後遺症のリハビリは早く始めよう!家族とできる内容は?】
【脳出血片麻痺の歩行リハビリ|短下肢装具の種類や値段は?】
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【脳梗塞後遺症のリハビリ内容と方法は?家族は何ができる?】

軽度の場合

脳梗塞で軽症例の場合は入院当日または翌日からリハビリが開始になります。脳梗塞の点滴治療を行いながらリハビリを同時進行で行います。自宅復帰が可能となるケースもありますが、復職など高い目標を求めて更なるリハビリを受けたい場合は回復期リハビリテーション病院へ転院します。(軽度の場合であっても治療のため少なくとも2週間は急性期病院に入院しています)

回復期リハビリ病院を選ぶ際のポイントはこちらの記事を参考にして下さい。

【回復期病院に転院できる条件とは?】
【より良い回復期病院を選ぶポイントとは?】
【脳卒中患者におすすめの回復期リハビリ病院は?−全国編−】

また、脳卒中は非常に再発しやすい病気です。急変や再発したときにすぐに急性期の治療が施せる環境の方が望ましいです。可能ならば回復期病棟とともに急性期病棟もある病院が安心できます。

回復期〜退院まで

回復期リハビリテーション病院では集中的なリハビリを行うことで後遺症の改善、日常生活動作の再獲得により在宅復帰及び復職を目指します。

回復期リハビリ病院の特徴

  • 最大の特徴は毎日リハビリが受けられること。土日祝日もリハビリがあり、高密度なリハビリで早期自宅復帰を目指す。
  • 各リハビリ職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)による個別の集中訓練を1日最大9単位(3時間)も受けることができる。
  • モーニングケア、イブニングケアといった日常生活場面でのリハビリを行なっているところもある。
  • 医師、歯科衛生士、看護師、リハビリ職種、介護士、ソーシャルワーカーなど他職種の連携を密に行い、チーム医療として患者をフォローしていく。
  • 自宅での生活を見据えて、退院前訪問と称して自宅へうかがい、住宅改修の必要性の有無や改修案について検討する。
  • 外来、通所、訪問リハビリなどの併設により退院後のフォローアップが充実している病院が多い。(これは後述しますが、回復期リハビリ病院を選ぶときには、フォローアップが充実している病院を選んだ方が退院後のリハビリが継続しやすいのでオススメです。)

リハビリを集中的に行える環境が備わっているため、「生活すべてがリハビリ」といっても過言ではありません。そのような環境で更なる回復を目指したければ、患者自身が受け身にならず主体的に取り組むことが重要となってきます。そして家族のフォローも必要不可欠です。リハビリスタッフが関われる時間にも限りがあるため、それ以外の時間を家族と一緒にリハビリをして過ごせると理想的です。ご家族も時間に余裕があればリハビリを見学してみて下さい。そして家族でもできることがないかリハビリスタッフに尋ねてみると良いでしょう。こころよく応じてくれるはずです。在宅復帰は回復期リハビリテーション病院に転院しただけでは担保されません。患者自身の主体的な取り組みと家族の協力が必要不可欠です。

【脳梗塞のリハビリに付き添いは必要?家族は付き添うべき?】

追記:在宅復帰をするにあたって介護保険サービスの利用は必須になります。適切なタイミングで介護認定の申請をする必要があります。

【脳出血になったら介護保険の申請はするべき?認定までの期間は?】
脳梗塞・脳出血で寝たきり|在宅介護にかかる1ヶ月分の費用は?】

復職(社会復帰)を目指す方へ

回復期リハビリテーション病院では復職に向けた様々なリハビリ内容や機器が用意されています。実際に職場に出向いて現場でリハビリ及び指導をすることもあります。復職に車の運転が必要な場合でもドライブシュミレーターによる練習や運転適性検査などを受けれるところもあります。(病院の敷地内に本格的な自動車運転練習施設があるところも)公共交通機関を利用する場合も実際の現場で実践することもあります。

【脳出血後遺症があっても仕事復帰できる?復帰にかかる期間は?】
【脳梗塞後に運転再開|安全運転で事故しないための7つのコツ】
【脳梗塞後でも医師の診断書で車を運転できる?適性検査とは?】

在宅復帰が叶わなかった場合

施設入所(介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど)や療養型病院に転院します。

【脳卒中後に入れる施設の種類や月額費用は?リハビリはある?】

維持期(慢性期)

ここから脳卒中患者の長い戦いが始まります。運動麻痺や感覚障害、しびれなどの後遺症と付き合っていかなければならないからです。

リハビリの継続は必須

麻痺した手足はリハビリである程度動かせるようになったとしても永続的な変化ではないのです。使わなければ徐々に衰退して元に戻っていきます。よって、麻痺した手足を廃用させないように日常生活で使用しなければなりません。また正しいフォームで動かせているかを療法士などの専門的な立場から定期的に評価・指導してもらう必要があります。我流になって変な癖がついてしまうと麻痺肢の筋緊張の亢進や腰痛を誘発してしまう恐れがあるからです。

回復期リハビリテーション病院を退院した後のリハビリは以下のものが挙げられます。

  • 訪問リハビリテーション(介護保険と医療保険)
  • 通所リハビリテーション(介護保険)
  • 外来リハビリテーション(医療保険)
  • 自費リハビリテーション(自由診療)
    ※介護保険と医療保険のリハビリを併用することは原則不可。(言語聴覚療法を除く)

回復期リハビリ病院は退院後のフォローアップも怠らないところが多いです。回復期リハビリ病院で外来リハビリや訪問リハビリを受けたり、併設している介護老人保健施設で通所リハビリを受けることができます。

脳卒中のリハビリの期間はどれくらい?リハビリを長く続けるには?】
【脳出血後遺症の退院後のリハビリ|介護保険で受けられる?費用は?】

自費リハビリテーションはリハビリ難民の救世主?

ただ、保険下でのリハビリには上限があるため、満足のいくリハビリができない人が多いです。いわゆる「リハビリ難民」というやつです。このリハビリ難民の救世主となるのが「自費リハビリテーション」になります。文字通り保険下ではなく自由診療のリハビリです。質の高いリハビリを高密度に受けられるため、慢性期の脳卒中患者でも飛躍的に機能や能力の向上が見込めます。デメリットは費用のみ。やはり保険下と比べると高いです。(相場は1回あたり15000円以上)今後はもっと自費診療のリハビリ施設が増えて価格競争が起きれば良いのですが。

再生医療の可能性

リハビリを行なっても後遺症の回復には限度があります。そこで新たな治療法として脳梗塞の再生医療が近年注目を集めています。まだ治験段階ですが実用化に向けて着々と駒を進めています。

【最新情報|脳梗塞後遺症の再生医療|実用化はいつ?】
【脳梗塞後遺症の片麻痺は治る!再生医療の効果を高めるリハビリとは?】

いち早く再生医療を受けたい方はやはり自費での再生医療になります。これも高いですが試す価値はあります。

【脳梗塞後遺症の再生医療を受けるには?自費診療の費用や効果は?】

最後まで読んでくれたあなたへ

脳卒中患者は心身ともに病んでしまう人が多いです。そのご家族の方も例外ではありません。

少しでも皆様の助けとなれるよう、今後も有益となる情報を更新していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また不明な点はコメントいただけると幸いです。

【若い人も要注意!若年性脳卒中って知ってる?脳ドックでリスクチェックしよう!】

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