脳出血になってしまった..

後遺症があっても仕事はできるの?

復帰にかかる期間は?



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脳出血の後遺症とは?

脳出血や脳梗塞の後遺症で最も代表的なものは片麻痺(運動麻痺)です。
片麻痺については以下の記事をご参照下さい。

▶︎ 片麻痺の3つの回復過程とその期間について
▶︎ 麻痺が効率的に回復しやすい期間とその治療法とは?
▶︎ 脳出血後遺症に対するリハビリの効果とは?

片麻痺の回復には限界があります。

麻痺した手足が
日常生活で使えるレベルになっても、仕事で使えるレベルになるかはその人の麻痺の程度や仕事の内容によります。

手の麻痺の場合

両手で指先の細かな動きが求められ、スピードも求められる内容の仕事だと復帰はかなり難しいでしょう。

片手でもできる仕事内容に替えてもらうなどの配慮をしてもらえると良いかもしれません。

足の麻痺の場合

装具を使用して歩ければ仕事に支障がない人もいますが、杖がないと歩けない場合は物の運搬などには向きません。

また現場の不整地を歩く場合も装具があったとしても転倒のリスクを伴うため非常に危険です。

リハビリの歩行訓練では
杖なしで歩く練習不整地歩行を積極的に行う必要があります。

復職の実際について

脳卒中の復職率は約40%
そして復職を左右する因子には、

  • 若年で復職への意欲が高い
  • 仕事内容に肉体労働がない
  • 高次脳機能障害がない
  • 歩行が自立している
  • 家族や同僚の支援がある
  • 雇用主の柔軟性
  • 復職に向けた早期リハビリの有無

が挙げられます。

特に、
復職に向けた集中的なリハビリは重要です。
担当の理学療法士作業療法士に仕事復帰したい旨を伝え、どんな内容の仕事なのかも事前に伝えておきましょう。

足の麻痺に関しては装具を使えばほとんどの人が歩けるので仕事への支障は少ないです。手の麻痺に関しては仕事へのダメージは深刻です。

ただ、
相当な練習量を積んで極めてしまえば、大抵のことは片手でもできます。
(職業が外科医やプロのピアニストでない限りは..)

復帰にかかる期間は?

脳出血または脳梗塞を発症したら、急性期病院にて病気そのものに対する治療を行います。
急性期病院での入院期間は長くても4〜6週間ほどです。

病態が落ち着いたら回復期病院にて集中的なリハビリを行います。
ここでの入院期間は平均で2〜3ヶ月、最長で150日となっています。

発症後の病態が落ち着いていて、回復期病院でのリハビリ期間が平均的な日数であった場合、早ければ発症後3〜4ヶ月ほどで職場に復帰できる可能性もあります。

しかし、
万全な状態で復帰したいのであれば、回復期病院でリハビリを長く続けて発症後半年〜1年後に復帰する方が良いでしょう。
▶︎ 脳卒中後のリハビリを長く続けるには?
▶︎ 回復期病院にかかる費用は?

職場への通勤で車を使用する人はこちらの記事も参考に。
▶︎ 脳梗塞後でも医師の診断書で車を運転できる?適性検査とは?

以上、参考になれば幸いです。

でわ。