あなたも脳卒中

脳卒中の危険因子の遺伝性が最近の調査により明らかとなりました。

あなたの親が脳出血を起こした場合、あなたもいずれ脳出血や脳梗塞を発症するかもしれません。

「自分は大丈夫」と思って何の対策もしないままだと、一生後悔することになるかもしれません。

脳卒中は遺伝する

脳卒中遺伝

あなたの身内の方が脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)を発症したのであれば、

いずれあなたも脳卒中を発症するかもしれません。

高齢化が進み人口あたりの脳卒中発症数は増え、後遺症によって要介護状態となる脳卒中患者は後を絶ちません。近年では、脳血管障害は「寝たきり」及び「要介護状態」の原因となる疾病第1位とされ、社会的な損失は計り知れません。(参考:厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査の概況」)

脳梗塞は年間に約30万人が発症する国民病とも言われ、すぐ身近にある病気でありながら後遺症は多岐に渡ります。脳梗塞による医療費は年間約2兆円、社会的損失は年間約8兆円と言われています。(参考:平成27年 高齢社会白書 内閣府調査) 

また脳出血は癌、心疾患、肺炎に続いて死因の第4位を占める重大な病気です。

 

2018年の国際科学雑誌『Nature Genetics』に掲載された興味深い報告があります。

理化学研究所を含む国際共同研究グループは世界各国と日本人集団を加えた総勢6万7000人の脳卒中患者のゲノム解析を実施。その結果、脳卒中の発症に影響する遺伝的変異を含むゲノム領域を同定。その中にはアテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞、ラクナ梗塞の三つの亜型に関連するものも含まれており、さらに脳出血の危険因子である高血圧や脂質異常症(高コレステロール血症)関連の遺伝子も含まれていた。これらの疾患や危険因子が部分的に同じ遺伝子を経由して脳卒中の発症メカニズムに寄与していることが明らかとなった。

要するに
「身内が脳卒中を発症した」ということは、

あなたも脳卒中を引き起こす危険因子や生活習慣、体質を継承しているのです。

 

あなたは大丈夫?

脳出血を発症したあなたの家族は今どうなっていますか?

意識が戻らない状態ですか?

後遺症で苦しんでいますか?

献身的に看病をしているあなたが今最も優先すべきことは何かわかりますか?

それは

あなたが脳出血や脳梗塞を発症しないこと、この不利益な病気を継承しないことです。

あなたの家族の二の舞にならないために、次の世代にこの病気を引き継がないために、あなた自身の現状のリスクをきちんと把握して対処することが何よりも大事です。

手遅れにならないためにも。

脳卒中は予防が大事だと常々言われていますが、自身の現状のリスクを全く把握できず、発症してしまう人が圧倒的に多いのです。

みんな

「自分は大丈夫だから」

「まだ若いし」

なんて言うのです。

本当に大丈夫なのでしょうか?

脳卒中の原因となる動脈硬化は30歳頃から着々と進行しているって知ってましたか?

【若い人も要注意!若年性脳卒中を予防するには脳ドックを受けるべし!】 
【くも膜下出血は遺伝する!原因と前兆症状をチェックして予防せよ!】 

あなたのリスクは?

脳卒中の主な原因は動脈硬化になります。

脳卒中の発症は動脈硬化の進行が著しい50歳頃から急激に増えてきます。

動脈硬化の危険因子

  1. 男性であること
  2. 齢をとること
  3. 高血圧
  4. 脂質異常症
    (高コレステロール・高脂血症)
  5. 喫煙
  6. 肥満
  7. 糖尿病
  8. ストレス

1.と2.は不可逆的なものなのでどうにもなりませんが、3.〜8.は自分自身でまだコントロールできます。

特に、
遺伝や生活習慣の乱れがもたらす高血圧と脂質異常症は要チェックです。

あなたの血圧はいくつ?

血圧の分類は以下のとおりです。

高血圧分類

表の赤色に分類されるのが一般的に言う「高血圧」です。

血圧が高くなるほど脳卒中の発症リスクは高まります。

至適血圧に分類される人の発症リスクを1とすると、

  • 正常高値血圧の人は約1.7倍
  • I度〜II度の高血圧の人で約3.3倍
  • III度の高血圧の人は約8.5倍

このように血圧上昇とともにリスクは急上昇していきます。

上の血圧が140mmHg、下の血圧が90mmHgを超えている方は要注意です。

あなたのコレステロール値は?

高コレステロール血症と高脂血症を総称して「脂質異常症」と呼びます。以下の数値に一つでもあてはまる場合は脂質異常症に該当するため要注意です。(いずれも空腹時の血清中濃度を示します)

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
  • トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満

あなたの血圧と血中コレステロールの数値はどうでしたか?

高血圧、脂質異常症に当てはまる場合は動脈硬化が進行している恐れがあります。

動脈硬化の進行具合を知るには?

「平均血圧」「脈圧」の数値から判断します。普段の収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)を下記にあてはめてみて下さい。

平均血圧 =下の血圧+(上の血圧-下の血圧)÷3
脈  圧 =上の血圧-下の血圧

例:動脈硬化が進行している人
収縮期血圧:156mmHg
拡張期血圧:91mmHg
平均血圧 :91+(156-91)÷3=112

脈  圧 :156-91=65

動脈硬化を防ぐには

  • 平均血圧を100未満に抑える
  • 脈圧を40~60mmHgに保つ

脈圧が60mmHgを超えていた方は、動脈硬化が進行している可能性があるため今すぐ対処が必要です。

今すぐ対処するには?

以下の数値に該当する方は要注意

  • 収縮期血圧:140mmHg以上
  • 拡張期血圧:90mmHg以上
  • 平均血圧:100mmHg以上
  • 脈圧を:60mmHg以上
  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
  • トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満

前述したように、
あなたの身内の方が脳卒中を起こしたのであれば、

いずれあなたも脳卒中を発症するリスクがあります。

年齢を重ねれば誰しもいろんな病気のリスクを抱えますが、あなたと血縁関係にある方が脳卒中を発症した場合、自身が発症するリスクは極めて高くなります。

それほど「脳卒中を引き起こす生活習慣や体質を継承している」ことは怖いものなのです。

加えて、
前項でチェックした血圧とコレステロールの値に1つでも問題があるならば今すぐ対処すべきです。

手軽な対処法は?

先に結論を申し上げますと、

手軽に予防するにはサプリメントが一番です。

今まで王道とされていた「食生活の見直し」や「運動習慣の獲得」は全ての人に効果があるとは言い切れません。

なぜなら継続できない人もいるからです。

【脳梗塞予防には食事療法が効果的|控えた方が良い食べ物は?】
【継続できる手軽な有酸素運動で高血圧対策】
【7つの手軽にできる塩分制限で高血圧対策 】

10代20代から適切な食生活と運動習慣を継続できている人はほぼいません。30代では仕事の忙しさから外食が増え、運動不足になり、ストレスで飲酒、喫煙に拍車がかかることも。

最悪なことに
動脈硬化はちょうどこの30歳頃を境にして怒涛のように進行していくのです。(参考:国立循環器病研究センター)

そして
動脈硬化の恐いところは「脳だけでなく心臓、腎臓などの臓器を含む全身の血管で起きている」ということです。心臓の動脈硬化が進むと不安定狭心症、急性心筋梗塞、心臓突然死と言われる急性冠症候群を引き起こす可能性も(これもかなり恐いです)

今のところ、いったん進行した動脈硬化を完全に元の状態に戻す方法はありません。

とにかく、

動脈硬化を進行させないこと

動脈硬化が進行してしまったら高血圧対策をしっかりすること

に尽きます。

 

これから食生活を適切にしていくのも手間ですし、知識も入ります。

必要な成分を損なわない調理の仕方なんて管理栄養士でもない限り容易くはないでしょう。

運動習慣の獲得も仕事の忙しい30代40代50代にとっては難しいでしょう。

手遅れにならないためにも

手軽なサプリメントで予防することをお勧めします。

 

まとめ

このまま何の対策もしないまま、

今の食生活や生活習慣を続けて50代を迎え、

脳卒中になるリスクと隣り合わせの日々を過ごすのか。

 

ましてや、
あなたがもう既に50歳で、
あなたの親が脳出血を発症したとなると、

あなた自身もかなり危険な状態と言えるでしょう。

 

発症してからでは遅いのです。

一度発症してしまえば片麻痺や感覚障害などの後遺症が残り、

一生生活に不自由を強いられます。

それとも脳内の出血量が多くて意識が戻らないか、

最悪そのまま死んでしまうか…。

 

また脳卒中を発症した時点で血管の状態は非常に悪く、再発のリスクも非常に高いのです。

不自由な後遺症のある身体で脳卒中の再発に怯えながら暮らすのだけは絶対に避けなければなりません。

一生後悔しないために

サプリメントで予防することをおすすめします。

 

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