小脳出血の原因と症状は?
頭痛、めまい、嘔吐は要注意?
小脳出血の実際についてご紹介します。
小脳とは?
小脳は脳幹の後ろ、大脳の後頭葉の下に位置しています。(図の赤色の部分が小脳です)
脳幹の中脳・橋・延髄と神経線維でつながっています。
小脳は
- 四肢・体幹の動きの調節
- 平衡機能
- 眼球運動の調節
に関わっています。
また
小脳は四肢・体幹の運動の微調整を司ることで、運動の学習を促しています。
例えば
スキーや泳ぎ、自転車の乗り方など体で覚える記憶は小脳に蓄えられています。
小脳が障害されると麻痺よりも厄介な後遺症が残る?
▶︎ 小脳出血後遺症で片麻痺になる?麻痺と失調症状の違いは?
小脳出血の症状
小脳出血の発症率は脳出血全体の約10%を占めます。
日中活動時に突然発症します。
(上小脳動脈からの出血がほとんど)
発症時の症状は
- 激しい後頭部痛(くも膜下出血に似る)
- 回転性めまい
- 反復する嘔吐
その後、
急速に進行する症状として
- 起立・歩行障害
- 共同偏視(健側側を見る)
- 眼振
などがあります。
出血から時間が経つと血腫が脳幹を圧迫して意識障害を来すこともあります。
治療
出血の量によって手術するか否かが決定されます。
CT画像上における血腫の大きさが
3cm以下ならば、内科的治療(血圧コントロールが主体)
3cm以上ならば、開頭または内視鏡下血腫除去術
となります。
発症時に意識清明でもしばらくすると意識障害が出現することもあります。その場合は血腫が増大している可能性が高いため手術の適応となります。
▶︎【脳出血で意識不明】手術で意識が回復する可能性は?余命は?
小脳出血の原因
ズバリ
高血圧の既往がある人
がなりやすいです。
脳内出血は基本的に高血圧による動脈硬化が原因です。長期的な高血圧は血管を脆くするのでご注意を。
よって
小脳出血を予防するには高血圧対策が必須となります。
高血圧対策には薬を継続して飲むことと生活習慣の改善が重要となります。
適度な運動と塩分制限を心がけましょう。
▶︎ 7つの手軽にできる塩分制限で高血圧対策
▶︎ 継続できる手軽な有酸素運動で高血圧対策
以上、参考になれば幸いです。
でわ。
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