脳出血や脳梗塞で片麻痺に..
右脳と左脳で麻痺の回復に違いはある?
右脳と左脳でリハビリの効果も違う?
前回の記事でも紹介したように、
右脳は左側の
左脳は右側の
運動、感覚を司ります。
そして、
右脳だから麻痺が重い、
左脳だから感覚が悪い、
ということはありません。
ただ、
麻痺以外の後遺症で決定的な違いがありました。
▶︎ 右脳と左脳が障害されたときの後遺症の違いは?
- 左脳(優位半球):失語症
- 右脳(劣位半球):半側空間無視
麻痺の回復に違いはある?
先に結論を言いますと、
右脳と左脳で麻痺のその後の回復自体に違いはありません。
右脳も左脳も同じような経過で回復します。
しかし、
麻痺以外の後遺症の影響でリハビリの効果に差が出てくる可能性があります。
失語症と半側空間無視がリハビリに与える影響とは?
麻痺の回復には自然回復に加えて、リハビリテーションの併用が非常に重要となります。
麻痺の回復過程とリハビリに関する記事はこちら
▶︎ 麻痺が効率的に回復しやすい期間とその治療法とは?
▶︎ 麻痺の3つの回復過程とその期間について
▶︎ 脳梗塞後遺症のリハビリ内容と方法は?家族は何ができる?
▶︎ 脳出血後遺症に対するリハビリの効果とは?
そして、
リハビリの効果に影響を与える後遺症の代表として失語症と半側空間無視が挙げられます。
失語症の場合
失語症があるとリハビリスタッフの指示を理解することが困難となり的確な運動が行えない可能性があります。
川平法などの複雑な運動ができないと効率的な麻痺の回復は望めません。それこそリハビリスタッフの腕にかかってきます。
半側空間無視の場合
半側空間無視があると麻痺側への注意が向きにくくなります。
麻痺した手足に注意が向きにくいため川平法のように集中的かつ反復する運動は困難となります。
まとめです。
- 右脳と左脳で麻痺の回復自体に違いはない。
- 失語症と半側空間無視は麻痺した手足の集中的な運動の妨げになる。
でも心配いりません。
熟練したリハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士)が創意工夫して患者に合う効果的な訓練を行ってくれるはずです。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。
気になる再生医療のお話はこちら
▶︎【再生医療で回復】脳梗塞後遺症の片麻痺は治る?脳出血は?
▶︎ 脳出血後遺症の再生医療はどうなる?麻痺を回復させるには?
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