脳出血の中でも多いとされる視床出血

原因や症状、後遺症について

まとめてみました。


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視床出血は脳出血全体の約30%を占め、その割合は増加傾向にあると言われています。

また、
被殻に次いで頻繁に出血する部位とされています。(被殻出血は全体の0〜50%

下図のオレンジの部分が視床です。

被殻と視床

 

原因は?

原因はズバリ

高血圧の既往がある人です。

日中の活動的な時間帯に突然発症することがほとんどです。


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視床に血液を送る
「視床穿通動脈」
「視床膝状動脈」
からの出血が主です。

高血圧によりこれらの血管の動脈硬化が進行すると出血のリスクは高まります。

 

症状は?

発症時の主な症状として

  • 頭痛
  • 意識障害
  • 片麻痺
  • 感覚障害
  • 眼球の内下方偏位(鼻先凝視)
    視床の下にある中脳の上丘を二次的に障害するため。
  • 縮瞳と対光反射の消失・減弱

が挙げられます。

 

予後は?

視床出血は

一般的に血腫除去術の適応はありません。
▶︎ 視床出血で脳室穿破したら手術適応?予後は?水頭症の合併は?

視床のすぐ外側には「内包後脚」があり、この内包後脚には運動神経や感覚神経の繊維が集束しているため、血腫を除去しようとすればこれらの神経を損傷してしまいます。

また、
視床のすぐ下には脳幹(中脳、橋、延髄)があるため、視床にできた血腫は脳幹を圧迫してしまう恐れがあります。

脳幹とは?

脳幹は生命維持に不可欠な機能を担っているため、視床出血後の血腫が広範に及ぶ場合は予後不良となりやすいです。その場合、意識障害が強くリハビリの進行に支障をきたすケースが多いです。

 

どんな後遺症が残る?

視床出血によって生じる主な後遺症は以下の2つです。

  • 顔面を含む対側の運動麻痺
  • 対側の感覚障害しびれ

視床は感覚神経の中継地点とも言える部位です。出血が少なく運動麻痺は軽度でも、感覚障害が重度であることも多く見られます。
▶︎視床出血後の感覚障害・しびれ・痛みの治療法は?リハビリの効果は?

その他の後遺症として、
稀ではありますが

左視床出血「視床性失語」
右視床出血「左半側空間無視」

があります。
実は右視床出血や左視床出血でも後遺症は全く異なることがあるんです。

「視床性失語」は優位半球損傷(大体の人は左半球)の場合に、「左半側空間無視」は劣位半球損傷(大体の人は右半球)の場合に限ります。半側空間無視に関しては最終的に軽快するケースがほとんどです。

 

以上、参考になれば幸いです。

でわ。