脳卒中患者にオススメする回復期リハビリ病院を全国47都道府県でまとめてみました。
またその中でも特にオススメしたい病院をランキング形式でピックアップしてみました。
◯◯でリハビリするならどこの病院が良いの?
(◯◯:地域の名前)
当サイト宛のメールでよく聞かれる質問です。
やはり
質の高いリハビリを受けたいのなら、回復期リハビリテーション病院に入院するべきです。
回復期リハビリ病院では量も質も充実したリハビリを受けることができます。
全国には1000以上の回復期リハビリ病院があり、病床数は77000床を超えています。(H28年3月時点)
周辺に回復期病院の候補がいくつもある場合、どのようにして選んだらいいのか悩みますよね。
そこで、今回は
全国47都道府県でオススメするリハビリ病院をまとめてみました。
また、
その中で全国有数のリハビリ病院をランキング形式でもまとめてみました。
目次
- 1 オススメのリハビリ病院−都道府県−
- 2 おすすめランキング(1位〜20位)
- 2.1 1位 原宿リハビリテーション病院(東京)
- 2.2 2位 静清リハビリテーション病院(静岡)
- 2.3 3位 赤羽リハビリテーション病院(東京)
- 2.4 4位 燿光リハビリテーション病院(長崎)
- 2.5 5位 小金井リハビリテーション病院(東京)
- 2.6 6位 伊予病院(愛媛)
- 2.7 7位 船橋市立リハビリテーション病院(千葉)
- 2.8 8位 沖縄リハビリテーションセンター病院(沖縄)
- 2.9 9位 鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院(長野)
- 2.10 10位 近森リハビリテーション病院(高知)
- 2.11 11位 初台リハビリテーション病院(東京)
- 2.12 12位 新上三川病院(栃木)
- 2.13 13位 誠愛リハビリテーション病院(福岡)
- 2.14 14位 弘前脳卒中・リハビリテーションセンター(青森)
- 2.15 15位 群馬リハビリテーション病院(群馬)
- 2.16 16位 森之宮病院(大阪)
- 2.17 17位 藤田保健衛生大学七栗記念病院(三重)
- 2.18 18位 西広島リハビリテーション病院(広島)
- 2.19 19位 山梨リハビリテーション病院(山梨)
- 2.20 20位 新横浜リハビリテーション病院(神奈川)
オススメのリハビリ病院−都道府県−
北海道地方
東北地方
関東地方
中部地方
新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県
近畿地方
中国地方
四国地方
九州地方
福岡県 佐賀県 長崎県 大分県 熊本県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
おすすめランキング(1位〜20位)
ここからは全国でも有数の回復期リハビリテーション病院をランキング形式で紹介します。
順位付けの基準は
- 回復期リハビリテーション病棟入院料1を算定している優秀な病院であること
- 病床数、スタッフ数の多さ
- 1日のリハビリ実施時間の多さ
- 最先端の脳卒中リハビリに特化していること
- リハビリ設備、環境面が充実していること
となります。(平成28年時点での実態調査結果を参考にしています)
どれも甲乙つけがたい良い病院ばかりです!
ではご覧ください。
1位 原宿リハビリテーション病院(東京)
住所:渋谷区神宮前6-26-1
病床数:332床(7病棟)
1日のリハビリ時間:平均8.3単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:12名
リハビリスタッフ:237名
- 平成27年4月に開院したばかりだが、圧倒的な病床数・スタッフ数を誇り、1日のリハビリ時間は平均8単位を超えている。
- 訓練室は750㎡を超える広さで、明るく開放的な空間でリハビリができる。
- ロボットスーツHALやデジタルミラー、ドライビングシュミレーターなど、様々な最先端の機器を取り入れている。
- トレーナーも在籍しており、個別に筋力トレーニング指導やトレーニング器具を利用しながら、より身体機能の改善を図っている。マッサージやストレッチ指導も行ないリハビリで疲労した身体のケアも行なっている。
2位 静清リハビリテーション病院(静岡)
住所:静岡市葵区春日2-12-25
病床数:250床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
年間患者数:全体の約半数が脳卒中患者
在宅復帰率:約70%
平均在院日数:約82.7日
- 全国最大規模の病床数を誇る。静岡駅に近く、利便性も高い。
- 清潔感のある病室は、1人部屋から4人部屋まで用意。個室はなんと22室。
- 早期在宅復帰を目指すために、リハビリでは極力寝ている時間を少なくするメニューを行っている。
- リハビリテーションの「見える化」を推奨。患者に回復レベルやリハビリの内容について情報公開し、理解してもらうことで、積極的にリハビリに取り組んでもらうように努めている。
- インテレクト:25種類以上の電気治療法と超音波療法で、中枢性運動麻痺の回復を図っている。
- 先進リハの一端として懸垂装置の使用、パワーリハビリ機器の使用、麻痺した足に装着するロボット(バイオニックレッグ)などがある。
3位 赤羽リハビリテーション病院(東京)
住所:北区赤羽西6-37-12
病床数:232床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.2単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:6名
リハビリスタッフ:173名
- なんといってもすごいのが90%以上の在宅復帰率。整った環境で集中的なリハビリが受けられるのでリハ効果は抜群なのでしょう。
- また、病棟の最上階には露天風呂や眺めの良い空間でリハビリができる展望リハビリスペースがあるのも魅力的。
4位 燿光リハビリテーション病院(長崎)
※燿光(ようこう)リハビリテーション病院と読みます。
住所:佐世保市山手町855-1
病床数:222床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
リハビリスタッフ:152名
年間患者数:入院患者の約半数が脳卒中患者
在宅復帰率:約80%
平均在院日数:約108日
- 病床数、スタッフ数ともに県内では群を抜いている。在宅復帰率も高い。
- 脳卒中のリハビリテーションに力を入れており、その中心的な手技として促通反復療法(川平法)を導入している。またIVES(随意運動介助型電気刺激装置)を併用して運動麻痺への積極的な介入も行なっている。
- 現在注目されているパワーリハビリを実践しており、訓練室には多種多様の最新トレーニング機器が並ぶ。
- 今話題のロボットスーツHAL(ハル:Hybrid Assistive Limb)を導入し、最先端の歩行訓練を行っている。
- HANDS療法に基づいた上肢の運動麻痺へのアプローチも行っている。
- 病棟で年1回実施している患者・家族アンケートでは5点満点中4.5点を維持しており、患者満足度の高いサービスを提供している。
5位 小金井リハビリテーション病院(東京)
住所:小金井市前原町1-3-2
病床数:220床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.5単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:4名
リハビリスタッフ:172名
- 平成25年度における入院患者は合計462名、在宅復帰率は89%、平均在院日数は約80日。
- 病棟の看護師・介護福祉士の総数は約140名もいるので日常生活におけるケアはかなり充実している。
6位 伊予病院(愛媛)
住所:伊予市八倉906-5
病床数:218床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.7単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション科医師:14名
リハビリスタッフ:150名
年間患者数:入院患者の7割が脳卒中患者
在宅復帰率:約70%
平均在院日数:約100日
- 県内最大級の病床数、スタッフ数を誇る。1日のリハビリ時間も極めて多い。
- スタッフの中には各種資格をもつ有能な人材が多く在籍。質の高いリハビリが保証されている。
- 脳卒中のリハビリテーションに力を入れており、その中心的な手技として促通反復療法(川平法)を導入している。IVES(随意運動介助型電気刺激装置)を用いて運動麻痺への積極的な介入を行なっている。
- ウォークエイドや免荷式リフトPOPO®を導入しており、質の高い歩行訓練が行える。
- 退院後に「運転したい」という脳卒中患者のニードにこたえるため、ドライビングシミュレーターを導入し、自動車運転の再開を支援するよう取り組んでいる。
7位 船橋市立リハビリテーション病院(千葉)
住所:船橋市夏見台4-26-1
病床数:200床(5病棟)
個室は32室もある。
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:約8.6単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:11名
リハビリスタッフ:221名
年間患者数:814名(2015年1月〜12月)そのうち約半数が脳卒中患者
在宅復帰率:74%
平均在院日数:約80日
- 他に類を見ない病床数・医師・リハスタッフの多さに加えて、高い在宅復帰率を誇る病院。
- 2015年の入院患者の約半数が脳卒中患者であり、脳卒中リハの経験も多い。また法人内の病院には、かの有名な初台リハビリテーション病院がある。
8位 沖縄リハビリテーションセンター病院(沖縄)
住所:沖縄市比屋根2-15-1
病床数:199床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.2単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション科医師:5名
リハビリスタッフ:177名
年間患者数:入院患者の6割が脳卒中患者
在宅復帰率:約86%
平均在院日数:約80日
- 県内一の病床数、スタッフ数を誇り、1日のリハビリ時間も非常に多い。在宅復帰率も高い。
- リハビリ室には訓練用車両があり、車の乗り降りやアクセル、ハンドル操作などが直に練習できる。
- 今話題のロボットスーツHAL(ハル:Hybrid Assistive Limb)を導入し、歩行訓練を行なっている。また水中トレッドミルもあり、浮力によって腰部や関節の負担を軽減しながら歩行訓練が可能。
- パワーリハビリの機器が充実しており、自主訓練として有効活用できる環境が備わっている。
- 脳卒中のリハビリテーションに力を入れており、その中心的な手技として促通反復療法(川平法)を導入している。IVES(随意運動介助型電気刺激装置)を用いて運動麻痺への積極的な介入を行なっている。
9位 鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院(長野)
住所:上田市鹿教湯温泉1308
病床数:196床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:約7.5単位(1単位:20分 最大9単位)
平均在院日数:約90日
県内一の病床数を誇る。
以下の最先端リハビリ(ニューロリハビリテーション)を実践している。
- ロボットスーツHAL
- 経頭蓋磁気刺激(TMS)
- ボツリヌス療法
どれもリハビリと併用して治療効果を高めている。
10位 近森リハビリテーション病院(高知)
住所:高知市廿代町2-22
病床数:180床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.2単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション科医師:5名
リハビリスタッフ:167名
年間患者数:入院患者の8割以上が脳卒中患者
在宅復帰率:約80%
平均在院日数:約90日
- 県内一の病床数、スタッフ数、設備を誇る。2015年8月に新築移転し、ロボットリハビリテーションをはじめとする先進リハビリテーション医療を行う環境を完備。
- 1日のリハビリ時間も多く、脳卒中リハビリのスペシャリストが集う病院。在宅復帰率も高い。
- 促通反復療法(川平法)の理論に基づいた上肢ロボットを用いて手や腕の麻痺の回復に取り組んでいる。また促通反復療法に加えて機能的電気刺激や振動刺激痙性抑制法を行い、運動麻痺への効率的なアプローチを実践している。
- ウォークエイドやウェルウォーク、天井走行リフト、左右分離型トレッドミルなどの最新機器を用いることで麻痺のある患者に最適な歩行訓練を提供している。
- 施設内8階には504㎡の屋上テラスがあり、屋外を想定した歩行訓練と自転車走行訓練が可能。また開放的な屋上テラスは花壇で彩られ、入院生活の気分転換にも役立っている。
- 臨床心理士が3名在籍しており、高次脳機能障害を有する患者の感情面、行動面にアプローチしている。従来の作業療法士や言語聴覚士による介入だけでなく、臨床心理士が参加することで高次脳機能障害に対して質の高いアプローチが可能となっている。
- 運転能力評価サポートソフトであるHondaセーフティーナビのドライビングシミュレーションを完備。基本的な運転操作能力(反応速度・危険予測・情報判断力・注意持続力など)を評価、訓練できる。ドライビングシミュレーターで評価を行い、免許センターで受ける試験の模擬練習も可能。
11位 初台リハビリテーション病院(東京)
住所:渋谷区本町3-53-3
病床数:173床(4病棟)
個室は53室
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.7単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:13名
リハビリスタッフ:197名
年間患者数:入院患者の7割以上が脳卒中患者
在宅復帰率:約80%
平均在院日数:約90日
- リハ専門医とリハスタッフ数の多さは国内トップクラス。1日のリハビリ時間も非常に多い。
- 病棟の看護師・介護福祉士の総数は約150名もいるので日常生活におけるケアはかなり充実している。
- 長島茂雄監督やイビチャ・オシム監督など著名人が入院リハをしたことでも有名。(主治医は回復期リハビリテーション病棟協会常任理事の石川誠先生)
12位 新上三川病院(栃木)
住所:河内郡上三川町上三川2360
病床数:171床(3病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:約8.5単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:4名
リハビリスタッフ:136名
在宅復帰率:約86%
平均在院日数:約73日
- 病床数、スタッフ数は県内随一。1日のリハビリ実施時間も多く、在宅復帰率も高い。
- リハ医だけでなく整形外科医師が多いのも魅力のひとつ。
13位 誠愛リハビリテーション病院(福岡)
住所:大野城市南大利2丁目7-2
病床数:170床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
リハビリテーション専門医:10名
リハビリスタッフ:150名
- 西日本屈指のリハビリスタッフ数を誇る。対象の多くは、脳卒中や脳性麻痺患者である。成人から小児まで幅広く対応している。法人内で通所リハや訪問リハも展開している。
- この病院の一番の特徴は神経科学を背景としたボバースアプローチである。国際インストラクター3名の指導のもと、患者の機能回復を最大限に生かすために神経リハビリテーションを行っている。(ボバースアプローチで著名な渕雅子先生も在籍している)また、治療だけでなく研究や教育にも積極的に取り組み、先進的なリハビリテーションを提供している。
14位 弘前脳卒中・リハビリテーションセンター(青森)
住所:弘前市大字扇町1丁目2番地1
病床数:169床(3病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
リハビリテーション専門医:2名
リハビリスタッフ:122名
年間患者数:脳卒中患者は全体の約75%
在宅復帰率:80.4%
平均在院日数:68.9日
- 脳卒中専門医が多数在籍する病院。病床数、リハスタッフ数は青森県内随一。
- リハビリを担当する療法士はチーム制(1チーム3~4名構成)となっており、より質の高いリハビリを提供するよう努めている。学会や講習会への参加はもちろん、院内勉強会、病棟単位での勉強会なども定期的に行っている。
- 急性期病棟も同センター内にあるため、つなぎ目のない脳卒中医療を受けることができる。
15位 群馬リハビリテーション病院(群馬)
住所:吾妻郡中之条町上沢渡2136
病床数:156床(3病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:約7.8単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:3名
リハビリスタッフ:125名
在宅復帰率:約75%
平均在院日数:約90日
- 県内随一の病床数、スタッフ数を誇る。
- 最先端の歩行訓練として、ロボットスーツHAL(ハル:Hybrid Assistive Limb)やHondaの歩行アシストを導入している。体重免荷式トレッドミルによる早期歩行訓練も可能だ。電気刺激を用いたリハビリ機器も充実しており、Walkaide®(ウォークエイド)を用いた歩行訓練、IVES(随意運動介助型電気刺激装置)を用いた運動麻痺への機能訓練も魅力的だ。
- 病院には体育館とプールも併設しており、個別リハビリ以外の時間にスポーツやレクリエーションを楽しみながら身体機能の向上を図ることができる。集団で行う屋外歩行プログラムも週に1回行われており、歩行自立度の高い患者は耐久性向上目的に参加することができる。
- 作業療法では自動車運転の再開に向けて、ドライブシミュレーターを導入し、評価・練習を行っている。
16位 森之宮病院(大阪)
住所:大阪市城東区森之宮2-1-88
病床数:151床(4病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:10名
リハビリスタッフ:198名
在宅復帰率:約80%
平均在院日数:約90日
- リハ専門医とリハスタッフ数の多さは国内トップクラス。
- とにかく法人内の規模が大きい。脳卒中リハの大御所であるボバース記念病院があったり、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、ケアプランセンターや福祉用具レンタルまでなんでもあり。
- 脳卒中リハに熟練したスタッフが多く在籍している。
17位 藤田保健衛生大学七栗記念病院(三重)
住所:津市大鳥町424-1
病床数:150床(3病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:約7.5単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション科医師:11名(リハ専門医:6名)
リハビリスタッフ:87名(他にもリハビリと工学を専門とするリハビリ工学士が3名在籍)
年間患者数:全体の約9割が脳卒中患者
在宅復帰率:約80%
平均在院日数:約70日
- 回復期リハビリテーション病棟協会の会長である園田茂先生が院長を務める病院。日本を代表するリハビリ病院と言っても過言ではない。病床数・スタッフ数も申し分なく、何よりリハ専門医の数が圧倒的。
- 脳卒中患者の割合も圧倒的に多く、脳卒中リハのスペシャリストが揃う。在宅復帰率も高く在院日数も短いため非常に効率の良いリハビリが行われている。
- 2000年に七栗記念病院が開発したFIT (Full-time Integrated Treatment) programを実践している。(FIT program:当国で初の「統合的高密度リハ病棟」を実現するシステム。必要な訓練をより集中的に行うことで、より良い状態で早期退院を目指す。)
- Advanced FIT program:運動麻痺の改善にも配慮するプログラムを2009年から検討中。運動麻痺の回復を目指して筋電制御電気刺激装置(通称IVESアイビス)やミラー療法、促通反復療法などを用いた治療介入を行っている。
- 霧島リハビリテーション病院で研修を受けた多くのスタッフが川平法(促通反復療法)を実践している。療養型病棟では川平法とボトックス治療の併用も行っている。
- トヨタ自動車との共同プロジェクトではトヨタ歩行練習アシスト(GEAR)を開始し、ロボットを用いた積極的な歩行訓練を展開している。また、2013年から、米国のマサチューセッツ工科大学の上肢ロボット(InMotion)を導入し、臨床応用を検討している。
- 通所リハ、訪問リハも併設し退院後のフォローも充実している。
18位 西広島リハビリテーション病院(広島)
住所:広島市佐伯区三宅6-265
病床数:139床(3病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.5単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:4名
リハビリスタッフ:112名
年間患者数:全体の約6割が脳卒中患者
在宅復帰率:約70%
平均在院日数:約96日
- 県内一の病床数、リハスタッフ数、リハ専門医数を誇る。病棟スタッフの配置も多く、マンパワーは非常に充実している。1日のリハビリ実施時間も多い。
- 入院時に患者の自宅を訪問し、生活空間を把握して具体的な退院後の目標設定を行うようにしている。退院後も自宅へ訪問したり、電話やアンケートでヒアリングを行うなど、フォローアップにも力を入れている。
- 磁気刺激治療「Neuro-15」、歩行支援ロボット「Honda歩行アシスト」、MicrosoftKINECTを利用した関節可動域測定装置、近赤外光「SMARTNIRS」、外来でのボツリヌス治療など、先進的な治療方法やツールを導入している。
- 体重免荷装置やトレッドミルを用いて重度麻痺患者でも早期に歩行練習を行っている。また屋外歩行練習に加え、電車やバスの利用や買い物演習なども行っている。
- 脳卒中患者を対象に神経学的音楽療法を行い、覚醒や認知、注意機能の向上、リラクゼーションを図っている。
19位 山梨リハビリテーション病院(山梨)
住所:笛吹市春日居町小松855
病床数:135床(3病棟)
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:約7.9単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリスタッフ:72名
- 在宅復帰率:87.4%
- 病院の患者満足度調査では5点満点中4.5点であり、リハビリ部門は4.7点以上を5年以上キープしている。
- 療法士には有資格者が非常に多く、片麻痺患者に対するボバースアプローチのインストラクターも多数在籍している。実力者揃いの病院だ。
- 訓練室も広く、理学療法室は2つ合わせて650㎡もある。中庭に歩行スペースがあり常時屋外歩行訓練が可能だ。
- 5階に展望温泉プール(12m)を完備しており、水の抵抗や浮力を利用した水中での運動も可能となっている。眺めの良い温泉に入れるだけでも十分満足できるだろう。
- パワーリハビリが充実しており、マシンは6機種・9パターンの運動が可能だ。また、スポーツリハ施設も充実しており、プロのアスリートも度々利用している。その度に山梨リハの理学療法士が対応し、メディカルケアを行っている。トップアスリートも認める療法士が在籍していることから、日本ハムファイターズの選手が冬季自主訓練用施設として利用することも..
- 2013年にドライブシュミレーター「HONDAセーフティナビ」を導入し、自動車運転の再開を支援している。
- 珍しいことに家庭浴訓練室が2部屋あり、自宅での入浴を想定した訓練が可能だ。実際の入浴を想定できる環境はなかなかないためとても貴重である。
20位 新横浜リハビリテーション病院(神奈川)
住所:横浜市神奈川区菅田町2628-4
病床数:126床(3病棟)
個室は54室
365日体制で毎日リハビリを実施
1日のリハビリ時間:平均8.8単位(1単位:20分 最大9単位)
リハビリテーション専門医:6名
リハビリスタッフ:約100名
年間の脳血管疾患数:入院患者の約6割が脳卒中患者
在宅復帰率:83%
平均在院日数:約90日
- 何より1日のリハビリ時間の多さに驚愕。平均8.8単位はすごい。それだけ効率の良いシステム、統制の取れたチームと優れたリーダーがいるのだろう。
- 病院の規模が大きく、個室が54床もあるのも魅力的。
- リハビリテーション科だけでなく外科、内科、整形外科もある。
- 通所リハビリや専門外来にてボツリヌス療法も行っている。
- 早出・遅出によるモーニング・イブニングでのリハビリの実施や必要な方に対しては「外出訓練」や「退院前訪問指導」なども積極的に行い、在宅復帰を模索している。