脳出血後の治療とは?
リハビリって何?どんなことするの?その効果とは?
今回は脳出血後のリハビリについてご紹介します。
そもそもリハビリとは?
よく
「リハビリ」
と称されますが正式名称は、
リハビリテーション
(英語:rehabilitation)
です。
言葉を分割して考えると、
re:再び
habilitation:できるようにすること
となります。
リハビリテーションとは、
「再びもとの生活ができるように支援すること」なのです。
病気やケガで失われた機能を補うような訓練をしたり、その失った機能の代わりとなるような代替手段を提案したり、実に様々な角度からアプローチしていきます。
脳出血のリハビリとは?
脳出血の場合、
血腫が大きければ意識障害が遷延し、しばらくはベット上でのリハビリとなります。
▶︎ 脳出血による意識障害が回復する可能性は?
意識不明で体が動かせず寝たきりになってしまうと、関節が固くなるなどの様々な弊害が生じます。寝たきりによる不利益が生じないためにもリハビリはなるべく早く開始されます。
▶︎ 早期から家族でもできるリハビリとは?
そして、
意識が回復し、全身状態が安定したら訓練室でのリハビリが開始となります。
脳出血後遺症による麻痺の影響によって以下の能力低下を来します。
- 歩けない
- 手が動かない
- 食べ物がうまく飲み込めない
- うまくしゃべれない
それらに対し、訓練室では歩く、立つなどの粗大動作や指先の運動などの手作業、食べる・話すなどのリハビリを行っていきます。
リハビリの効果とは?
結論から言いますと、
リハビリの効果は絶大です。
リハビリをやる、やらないでは退院後の結果は全く異なるでしょう。
片麻痺の回復には限界があります。
▶︎ 【脳出血後遺症】片麻痺の回復過程とは?
重度〜中等度麻痺の場合、以前の健常な状態まで機能が回復することは難しいでしょう。
しかし、
リハビリでは片麻痺があるなりの動作方法を学習することで、再び歩いてトイレに行けたり、自分で着替えたり、お風呂に入ったりできるようになるかもしれません。
また、
リハビリを行った入院患者のおよそ6割は、装具などを用いて歩行が可能となります。
日常生活の質を向上させる力がリハビリにはあります。失った機能(麻痺してしまった手足)のことをいつまでも引きずってしまうのはしょうがないことだと思います。
でも、
片麻痺になってもできることはたくさんあります。その可能性を提供してくれるのがリハビリであると私は確信しています。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。