小脳梗塞の後遺症には何がある?
嘔吐やめまいの原因は?
めまいに対するリハビリとは?
小脳梗塞の後遺症
小脳は運動の司令塔と言われています。
運動に関する様々な情報を処理し、適切で・なめらかな・協調的な運動を行うために必要な情報を出力しています。
小脳梗塞でその司令塔が障害されると情報の出力が困難となり、以下の小脳症状が出現します。
- 四肢、体幹の運動失調(病側)
- 酩酊様歩行
- 筋緊張低下
- 構音障害(断綴性言語)
- 平衡障害
- 眼球運動障害(眼振など)
詳しくはこちらの記事も参考に
▶︎ 小脳出血の後遺症とは?麻痺と失調症状の違いとは?
その他の後遺症として
回転性めまい・嘔吐
が挙げられます。
めまいと嘔吐の原因は?
回転性めまいとは
グルグル目が回るような回転感が主体のめまいのことを言います。
回転性めまいは以下の部位の障害で生じやすいです。
- 内耳
- 前庭神経
- 小脳
- 橋
小脳や橋などの中枢神経障害によるめまいの場合、確立された治療法はなく、内耳や前庭神経障害と同じ治療法が選択されることが多いです。
嘔吐について
回転性のめまいに伴って嘔吐をするケースもありますが、これらの多くは小脳梗塞発症時の症状として見られます。後遺症として頻回に嘔吐するようなことはほとんどありません。
めまいに対するリハビリは?
実は
確立されためまいに対するリハビリは存在しません。
経過観察して軽減するのを待つ、または慣れることが重要になります。
▶︎ 小脳出血後遺症|めまいの原因と治療は?リハビリで回復する?
回転性のめまいが強いとどうしても起きているのがしんどくなり、ベットで寝ていることが多くなります。ただ、それでは起きた際のめまいは改善することなく残存してしまいます。
嘔吐に留意して極力負担のない範囲で起きている時間を増やして慣れることが重要となります。徐々に立位まで慣らしていき、平行棒内立位までもっていきます。そこまでいければ、次は平行棒内で歩くことも可能になるでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。