脳卒中の予防には緑茶とコーヒーを飲むと良いらしいです。緑茶は何となく納得できそうですが…コーヒーは意外。ちなみに再発予防には何がいいのでしょう?
緑茶とコーヒーを飲むことで脳卒中発症のリスクを軽減することができるって知ってました?
国立循環器病研究センターは45~74歳の8万人を対象に
「緑茶とコーヒーの摂取が脳卒中の発症にどのような影響を及ぼすのか」
を調査し下記の結果を示しています。
緑茶を「飲まない」グループに比べ、
「毎日1杯」が6%
「毎日2~3杯」が14%
「毎日4杯以上」が20%
それぞれ発症リスクが低い。
コーヒーを「飲まない」グループに比べ、
「週1~2回」が6%
「週3~6回」が11%
「毎日1杯」が20%
「毎日2杯以上」が19%
それぞれ発症リスクが低い。
おお。
これはなかなかの効果ですね。
では、何故そのような効果があるのか?
緑茶に関しては、
カテキン成分の抗酸化作用が血管保護に働き、動脈硬化を抑制することで脳卒中の発症リスクを低下させたと考えられています。
コーヒーに関しては、
成分のクロロゲン酸に糖尿病の予防効果があり、糖尿病は脳卒中の3大危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症)に含まれているため発症リスクを低下させたと考えられています。
飲み方と相乗効果について
1日に緑茶を2杯以上、コーヒーなら1杯以上飲めば予防効果があるとのこと。しかし、この2つの相乗効果は顕著なものではないらしいです。
コーヒーが飲めない人は緑茶を飲めばリスクは下がるし、逆に緑茶を滅多に飲まない人もコーヒーを飲めばリスクは下がる。どちらでも良いのなら好きな方を飲みましょう。両方好きなら両方飲むのも良し。
再発予防には?
ここまでは「予防」の話をしてきました。では、既に脳卒中を発症されている方はどうでしょう?
脳卒中は再発しやすい病気と言われています。
1年間で、20人に1人の患者が脳卒中を再発しているとのこと。
1度脳卒中を発症した人は、すでに再発のベースとなる生活習慣や病気などをもっているため、新たな脳卒中が起こる可能性が高いのです。最近話題になったタレントの磯野貴理子さんも同様です。後遺症はなくても再発するリスクは高いため要注意。
前項で述べた「緑茶、コーヒー」を毎日飲むことももちろん有効です。(コーヒーはもちろん無糖。どんなに好きでも1杯以上は飲まないことをお勧めします。)
緑茶、コーヒーに合わせて、有酸素運動をしたり食生活を見直して塩分制限することで予防効果を高めることができます。
▶︎継続できる手軽な有酸素運動で高血圧対策
▶︎7つの手軽にできる塩分制限で高血圧対策)
まとめです。
脳卒中の予防・再発予防には1日に緑茶を2杯以上、コーヒーなら1杯以上飲むべし。
コーヒーに関しては諸説あるので一概には言えませんが、とりあえず飲みすぎないこと。またコーヒーと合わせて甘いものを食べてしまうと糖尿病のリスクはさらに高まりますのでご注意を。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。