くも膜下出血の後遺症で

認知症になる?

リハビリの効果は?



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くも膜下出血は全脳卒中の約8%を占め、その病態は重篤で致死率も高いです。

また、
合併症により様々な後遺症をきたし、中でも、認知症や記憶障害などの高次脳機能障害は社会的に大きな問題となっています。

麻痺などの後遺症がなくとも、

軽度の記憶障害が残存することは稀ではありません。

今回は
くも膜下出血に引き起こされる認知症、記憶障害について説明します。

 

 

何故くも膜下出血後に認知症になるの?

なぜ??

くも膜下出血(SAH)による認知機能低下、記憶障害の原因は以下のとおりです。

  • 頭蓋内圧亢進による影響
  • SAHに併発して起こる脳内血腫の影響
  • 手術による侵襲
  • 脳血管攣縮
  • 水頭症(認知症、尿失禁、歩行障害などが生じる)

このように、
くも膜下出血後の認知症、記憶障害は様々な影響を受けて引き起こされます。

頭蓋内圧亢進手術による侵襲水頭症などは一時的なものであることが多く、経過により改善する可能性が高いです。適切な処置により脳内の状態が改善すれば徐々に正常な意識を取り戻すはずです。

しかし、
脳内血腫脳血管攣縮に併発した脳梗塞により記憶を司る部位が障害されると改善の見込みが少ない可能性が高いです。

 

記憶障害に対するリハビリの効果は?

リハビリ効果は?

根本的にリハビリだけで認知機能を向上させるには限界があります。

意識がぼんやりしていて、頭がはっきりしない状態であれば、覚醒を向上させるために座ってもらったり、訓練室で全身運動を促したり、とにかく寝たきりの時間を少なくし、刺激を多く与えることが重要となります。
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発症から日が経っていても記憶障害が顕著な場合は、メモリーノートなどの代償手段を検討していきます。

日々の出来事や1日のスケジュールなどをノートにメモすることで記憶の定着を図ります。最初は介助者や家族と一緒に確認しながらメモすると良いでしょう。

 

以上、参考になれば幸いです。

でわ。

 

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