脳梗塞や脳出血の後遺症で麻痺した足はむくみやすいって本当?

むくみの原因やそのむくみを解消する方法について詳しく説明します。



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脳梗塞の足のむくみの原因は?

脳梗塞や脳出血の後遺症で麻痺してしまった足は
筋肉に力が入らないために萎縮してしまいます。

特に下肢では前脛骨筋下腿三頭筋の麻痺が重度となりやすいです。
前脛骨筋にはつま先を上げる
下腿三頭筋にはつま先を下げる(踵を浮かす)作用があります。

前脛骨筋すねの部分にあるのが前脛骨筋  
ふくらはぎにあるのが下腿三頭筋です。

そしてこれらの筋肉は第2の心臓と呼ばれ、
足に溜まった血液を重力に逆らいながら心臓へ送り返す役割を担っています。
(これを筋ポンプ作用という)

麻痺した足では筋萎縮が著しく、
この筋ポンプ作用が働かないためにむくんでしまうのです。

麻痺した足へのむくみ対策

以下に簡単にできるむくみ解消方法を紹介します。

  1. 足をさする
  2. 足首のストレッチ
  3. 弾性ストッキングをつける
  4. 長い時間椅子に座らない
  5. 寝るときは足を心臓よりも高くする

 

1.足をさする

   軽擦  軽擦

つま先から足首、膝にかけて手のひら全体で包み込むようにして軽くさすっていきます。手掌軽擦法と呼ばれる手技です。他にもリンパマッサージという手技もあります。

 

2.足首のストレッチ

足首ストレッチ

できればこんな ふうに足首を動かせると良いのですが、
麻痺しているとなかなか難しいです。

足首ストレッチ

こんな感じで足首を動かしてあげてください。
つま先を上に向けたり下に向けたりすることで、
他動的に筋ポンプ作用に近い効果を得ることができます。

 

3.弾性ストッキングをつける

弾性ストッキング

寝ている時や椅子に長時間座っている時などに
装着しておくとむくみ予防になります。

これも筋ポンプ作用の代わりみたいなものです。
写真のように装着し、つま先は先端の穴から出ないようにして下さい。

 

4.長い時間椅子に座らない

長時間座っていると血液は重力によって
下に溜まりやすくなります。

とにかく長時間同じ姿勢でいるのはNGです。

椅子に座っている時は、
足を台に乗せて少しでも重力の影響を受けないようにしましょう。
他にも立ち上がり練習をしたり、膝を曲げ伸ばしするのも効果的です。

じっとしないことが重要。

5.寝るときは足を心臓よりも高くする

むくみ対策

これは絵のとおりですね。
クッションなどを膝下にいれて心臓よりも高くすることで
早朝のむくみを解消することができます。

寝相が悪い人は弾性ストッキングだけでも良いと思います。

 

おわりに。

そもそも高齢者の脳出血、脳梗塞患者は足がむくみやすいです。
利尿剤など薬での対応をしている方もみえます。

今回は薬以外で簡単にできるむくみ対策をご紹介しました。

1番の理想は麻痺が回復して筋ポンプ作用が機能すること。
ですが、なかなかそうもいきませんよね。

また、今回のむくみ対策は介護者がいないとできないものもあります。
また1人でもできる良い方法があればアップさせてもらいますね。

 

ちなみにですが、
麻痺した手もすごくむくみやすいんです。
▶︎ 麻痺した手のむくみはリハビリで治る?

以上、参考になれば幸いです。

でわ。

 

気になる再生医療のお話はこちら
▶︎【再生医療で回復】脳梗塞後遺症の片麻痺は治る?脳出血は?
▶︎
脳出血後遺症の再生医療はどうなる?麻痺を回復させるには?