脳梗塞や脳出血のリハビリで
オススメの回復期病院を
選ぶポイントとは?
脳梗塞や脳出血の後遺症に対して、質の高いリハビリを受けたいのなら、回復期リハビリテーション病院に入院するべきです。
▶︎ 回復期病院に転院できる条件とは?
▶︎ 回復期病院にかかる費用は?
回復期リハビリ病院では量も質も充実したリハビリを受けることができます。
全国には1000以上の回復期リハビリ病院があり、病床数は77000床を超えています。(H28年3月時点)
患者の住む地域の中でもいくつか候補が挙がり、選ぶのに迷ってしまうケースはよくあります。
転院先でよくあるのは
- 患者の家から近い病院
- 現在入院している急性期病院が脳卒中地域連携パス(以下参照)で提携を結んでいる病院
脳卒中地域連携パスは切れ目のない医療を患者に提供するため、複数の医療機関や施設にまたがって作成する一連の診療計画のこと。これによって転院しても医療の中断もなく、急性期病院から回復期病院を経て在宅までの継続的かつスムーズな医療の提供が期待できる。(出典 http://www.renkei-pass.com/txt/info.html 一部改変 )
家から近ければそれだけ家族への負担は少なくて済みます。
連携パスどおりにいけば回復期病院への転院は確実であり、連携によりスムーズな治療やリハビリを受けることができます。
ただ、家から近いもしくは連携がしやすいからといって、必ずしもそこの病院へ転院することがベストであるとは言い切れません。
より良い回復期病院へ転院したい!
と思う患者や家族もいるかと思います。
でも実際どのようにして選んだらいいのか分からないですよね。今現在入院しているリハビリスタッフに聞いてみるのも手だとは思いますが。聞きにくいし、向こうからしても答えづらい、なんてこともあるかと思います。
そこで今回は私なりに
オススメの回復期病院を選ぶポイントについてまとめてみました。
選ぶポイントは?
とにかく
質の高い集中的なリハビリを多く提供してくれる病院であるかどうか、マンパワーが充実しているかどうかが見極めのポイントになります。具体的には以下のとおりです。
- 回復期リハビリテーション病棟基準で入院料1の施設基準を満たしているかどうか?(3段階ある施設基準のうち最も高い入院料1の基準をクリアできる病院は環境・人員・リハ体制が充実しています)
- 365日体制で毎日リハビリを実施しているか?
- 1日のリハビリ実施時間が多いか?
(平均8単位以上が望ましい。できれば毎日9単位のリハビリを受けたいところ 1単位:20分 最大9単位まで) - リハビリテーション専門医の数が多いか?
(各病棟に最低でも1人以上) - 療法士(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の数が多いか?
(100名ほどいるとベスト) - 看護師や介護士の人数が多いか?
(多ければ多いほど手厚いケアを受けられる。訓練時間外もリハビリ看護としてリハビリの助力となるように働きかけてくれる) - 病床数が多いか?
(100床以上ある規模が望ましい。ただ100床以下でも優秀な病院は数多く存在するのでご了承を) - 脳卒中の年間患者数が多いか?
(脳卒中患者を多く経験しているか。年間患者数の7、8割を占めていればベスト) - 在宅復帰率が高いか?
(80%以上が望ましい) - 法人内に通所や訪問でリハビリを提供する事業所があるか?
(退院後のリハビリが継続しやすい) - 脳神経外科や神経内科の専門医がいるか?
(脳卒中に対してより専門性の高い医師がいるとベスト)
これらの情報は直接病院に聞いたら教えれくれるはずです。
もしくは病院のホームページにある程度の情報が掲載されています。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。
回復期リハビリ病院入院中は介護保険の申請をお早めに!
▶︎ 入院中に介護保険の申請はするべき?認定までの期間は?
退院後もリハビリを継続したい!
▶︎ 退院後のリハビリは介護保険で受けられる?費用は?