脳梗塞は脳の血管が詰まってしまう病気です。脳卒中の62%を占め、今やメジャーな病気となっています。そんな脳梗塞の種類や治療方法、起こりやすい時期などを知ることで発症を早期に察知し、「後遺症なく治る」のであれば御の字です。
脳梗塞は3種類
- ラクナ梗塞
- アテローム血栓性脳梗塞
- 心原性脳梗塞症
(出典:http://ameblo.jp/ibuki-houmon/entry-11945771508.html)
1.細い脳血管の壁が高血圧による負担で肥厚して詰まってしまう。ラクナ梗塞の症状は軽く見落とされがちですが多発すると認知症の原因になるかも。(この記事も参考に ▶︎ 脳卒中の後遺症には認知症もある?予防は?リハビリで回復する?)
2.コレステロールにより血管壁が粥状化(アテローム化)して、血管が狭くなり、粥状化した部分が破裂して詰まってしまう。
3.心臓でできた血栓が脳で詰まってしまう。不整脈(心房細動)などが血栓の原因となる。
早期治療が大事
症状が出てから3時間以内であれば血栓溶解療法(t-PA療法)が有効となります。(遅くとも2時間以内には病院へ着けるとベスト)
血栓溶解療法とは、血管に詰まっているものを溶かし、再び脳細胞への血流を回復させる治療法です。この溶かすための薬がt-PA(アルテプラーゼ)と呼ばれています。
(出典:http://kagomc.jp/gairai/kessen/)
この治療を受けることができた患者さんは後遺症もなく退院できる可能性が高いそうです。
ただし、皆がこの治療を受けられるわけではありません。治療によって脳出血を引き起こすリスクのある方や既往に禁忌疾患のある方などは不可とのこと。
発症から3時間以内に血流が再開できるか否かが、後遺症を残さずに治る決め手となるのです。早期発見が大事!
(この記事も参考に ▶︎【脳卒中予防】前兆の一過性脳虚血発作(TIA)を見逃すな!)
脳梗塞はいつなりやすい?
季節は夏が多いです。夏は体が脱水状態になりやすく、血液中の水分が不足しがち。血液がドロドロになり血栓ができやすくなります。
よって水分補給は大事。
時間帯は睡眠中〜朝方が多いです。(脳梗塞の4割は睡眠中に起こると言われています)ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞は睡眠中に起こりやすく、心原性脳塞栓症は、起床して2時間以内の活動しようとした時に起こりやすいです。
予防としては就寝前と起床後にコップ一杯ずつの水を飲むこと。高齢者ほど夜間にトイレに行くことを拒み、水を控えがち。でも飲まないと大変なことに…
まとめです。
- 症状が出たらすぐに受診して早期治療を。
- 脳梗塞は睡眠中〜起床後2時間以内に起きやすい。
- 就寝前と起床時にコップ1杯の水を飲む。
とにかく早期発見・早期治療!
日中の活動している時であれば症状に気づいてすぐ受診することは可能だと思います。何か変だな?って思ったら自己判断せずにすぐ受診してください。
寝てる間に脳梗塞になってしまうのが1番最悪です。発見までに時間が空いてしまうため重篤な後遺症が残りやすいです。
予防として就寝前に必ず水を飲むこと。枕元にも水を置いておきましょう。夜中に起きてトイレに行った際もこまめに水分補給することをオススメします。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。