脳出血や脳梗塞になったら..
退院までに介護保険の申請はすべき?
申請するタイミングは?
介護サービスの必要性
脳卒中(脳出血や脳梗塞、くも膜下出血)で後遺症が残り、日常生活に介助が必要となった場合、介護保険の申請は必須となります。
自宅退院や施設入所するにしても介護保険を申請して要介護の認定を受ける必要があります。
自宅退院する場合に用いるであろう介護サービスとその必要性についてまとめてみました。
- 住宅改修
:自宅に段差があったり、トイレやお風呂に手すりがなかったりすると以前のように生活できない恐れがあります。 - 身体介護・入浴・看護
:家族だけですべて介護しようと思うとかなり無理があります。専門職のサポートを受けることで適切な処置を受けるとともに家族への負担も軽減できます。 - リハビリの継続
:介護保険でも退院後のリハビリを継続することができます。(頻度は少なくなりますが)(▶︎ 脳出血後遺症の退院後のリハビリ|介護保険で受けられる?費用は?) - 福祉用具のレンタル・購入
:杖や車椅子、ベット及びマット、スロープ、車椅子用の昇降台など。車椅子やベットの購入はかなり高額です。介護保険を利用すれば月々1割負担で済みます。 - 施設入所や通所
:毎日自宅で介護する家族への負担軽減や利用者(患者)の外出する機会を設けるという意味でも欠かせないサービスです。
また、
介護保険のサービスについてはこちらのサイトで詳しく解説されております。
▶︎ 介護保険がよくわかるページ
申請のタイミングは?
脳卒中発症後の流れを簡単にまとめてみました。
- 発症後、急性期病院へ入院
- 急性期病院で病状の管理、廃用予防のためのリハビリを実施
- 状態が安定したら回復期病院へ転院(後遺症がない、または軽い場合は急性期病院から退院するケースもあります)
- 回復期病院にて集中的なリハビリを実施
- ひととおりのリハビリが終了したら自宅退院または施設入所
介護保険の申請は急性期病院または回復期病院の入院中に行います。退院間際の申請では遅いです。ほとんどは回復期病院入院中に申請します。
回復期病院では、
リハビリスタッフが患者の家屋情報を収集し、その患者が自宅で生活できるような住宅改修案を模索したり、家屋環境に合わせたリハビリを実施していきます。
よって、
要介護認定の申請は回復期病院へ入院した時点で申請するのが一番望ましいです。
申請からサービス利用までの流れは以下のこちらをご参照ください。
認定にかかる期間は?
一般的には、
申請からおおよそ1ヶ月で要介護認定が下ります。(場合によっては1ヶ月以内と早いケースもあります)
回復期病院での入院期間は平均して2〜3ヶ月ほどと言われています。
要介護認定が下りたら、
自宅退院に向けて住宅改修や必要物品の手配、介護サービス利用のための計画立案(ケアプラン)をしなければなりません。
入院期間中にこれらをすべて済ませるには、やはり回復期病院入院時に要介護認定の申請をすべきです。
まとめです。
介護保険における、
要介護認定の申請は回復期病院入院時にするべし。
リハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士)としても、どのような介護サービスを利用するのか、どのような住宅改修をするのか、など、要介護認定が下りた後の様々な情報があったほうがリハビリを進めていく上で有益となります。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。