脳出血の前兆症状に嘔吐があります。
今回は脳出血で嘔吐した際の対処法や
嘔吐の原因についてご紹介します。
脳出血の場合は明確な前兆症状はなく突然発症することが多いです。
しかし、
稀にですが発症前に前兆症状があることも。
詳しくはこちらの記事を参考に
▶︎脳出血の前兆症状をチェック!
前兆症状としては以下のとおり。
- 激しい頭痛
- 手足のしびれ、脱力
- めまい
- ふらつき
- 気分不快、嘔吐
- 呂律が回らない
- 言葉がうまく出てこない
- 激しい肩こり
- 充血 物が見えにくい
これらの脳出血の症状の中で
命に関わるのが「嘔吐」です。
嘔吐が危険な理由は?
脳出血発症時は意識障害や脱力により
身動きがとれない状態に陥りやすいです。
そんな状態で嘔吐してしまうと嘔吐物が気道を塞いでしまい、最悪の場合は窒息死してしまいます。
また嘔吐物が気管へ流れ込んでしまった場合、誤嚥性肺炎を併発するリスクが高まります。たとえ病院へ搬送されて治療ができたとしても、肺炎による高熱で全身状態は不安定となり治癒過程の妨げとなります。
なぜ嘔吐してしまう?
脳出血により形成された血腫は頭蓋骨内の圧を高め(これを頭蓋内圧亢進という)、結果的に脳幹を圧迫します。
脳幹には嘔吐中枢である延髄があります。
脳幹の圧迫により延髄の嘔吐中枢が刺激されると、迷走神経・交感神経・体性運動神経を介して嘔吐は誘発されます。
要するに、
脳出血時に嘔吐した場合、血腫は延髄(脳幹)を圧迫するほど大きいということがわかります。
嘔吐した時の対処法は?
最も避けるべきは嘔吐物による窒息死です。
そのために気道の確保が最重要
- まず横向に寝かす
- 口の中に詰まっている嘔吐物を取り除く
- ネクタイやベルトなど首やお腹を締めつけているものをはずす。
仰向けでは嘔吐物で気道が塞がってしまいます。横向きに寝かして嘔吐物を取り除き、体の各所を締めつけているものをすべてはずしましょう。
その後はなるべく頭部を動かさないように注意して下さい。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。