脳出血後遺症のしびれって治るの?
そもそも何でしびれが出現するの?
リハビリでしびれは改善する?
しびれは悩みのもと
脳卒中(脳出血や脳梗塞)を発症した患者の中には、
麻痺側の手足や顔面のしびれ
で悩む人が多くいます。
麻痺側のしびれは後遺症の中でも難治性でかなり厄介です。
私たち健常人では想像し得ない感覚を脳卒中患者は絶えず味わっているのです。
しびれってどんなもの?
感じ方や程度は人それぞれですが、
共通する訴えとしては
- ビリビリする
- ジンジンする
- 正座を長時間した後に感じるような不快感
- 常に感電しているような感覚
があります。
しびれはとにかく不快な感覚です。
そして、
しびれの種類にもよりますが、
その感覚は常に感じていることが多いです。
麻痺した手足や顔面が常にしびれていると動く意欲すら削がれてしまい、日常生活の活動性を低下させます。
他にもしびれによって生じる弊害はあります。
- 食欲不振
- ノイローゼ
- うつ状態
- 不眠 など
しびれの原因は?
片麻痺のしびれの原因は大きく分けて2つあります。
- 麻痺側の感覚障害によって生じるもの
- 運動麻痺の影響で生じるもの
感覚障害によるしびれとは?
脳の中で感覚を処理する機能が障害されると異常感覚(いわゆるしびれ)を感じるようになります。
要するに、
「脳の中で正常な感覚処理が行われない=しびれとして誤認する」
と言うことです。
これが難治性の理由でもあります。
運動麻痺によるしびれとは?
麻痺した手足は血行不良によりしびれが生じます。
手足が麻痺すると、
- 動かしにくくなることで、筋肉が固くなる、またはむくみが生じることで血行不良となる。
- 筋緊張の異常により筋肉のこわばり(いわゆるコリ)が生じ、血行不良となる。
このしびれは血行不良さえどうにかすれば良いので比較的改善しやすいです。
感覚障害によるしびれを治すには?
じゃあ難治性のしびれはどうやって治したら良いの?
これに関して有効とされる治療法は、
- 薬物療法(抗うつ薬、抗けいれん薬など)
- 脳神経外科的治療
くらいしかありません。
薬物療法も効く人と効かない人の個人差があります。しびれの程度を半分くらいにまで軽減できるとされています。
脳神経外科的治療とは、脳内や脳の表面に電極を埋め込み、電気刺激を与えることでしびれをコントロールする治療法です。
しびれに関してはこちらの記事も参考に
まとめです。
しびれの辛さはしびれを感じている患者自身しか分かりません。
周りの人は患者の訴えるしびれを軽視せず、
親身になって傾聴してあげるだけでも患者の心の負担は軽減できると思います。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。
気になる再生医療のお話はこちら