脳梗塞や脳出血で片麻痺になったら、
できるだけ早く装具を作るべき。
今回はそんな短下肢装具の種類や費用についてご紹介します。
片麻痺用の装具は長下肢装具と短下肢装具の2つに大別されます。
長下肢装具についてはこちらの記事を参考に。
今回は短下肢装具の種類や値段の相場についてご紹介します。
目次
短下肢装具の種類、値段、特徴
最近よく使われるメジャーな短下肢装具の種類は網羅できていると思います。
ちなみに値段に関してはすべて相場になります。患者さんの体格や麻痺の重症度に応じて様々なオプションがあり、値段も様々です。
だいたいこれぐらいの値段なんだなと思って頂けると幸いです。
両側金属支柱付き短下肢装具
7〜8万円
- 両側に金属支柱が付いている装具。
- 固定性は高いが重い。
- 重度の麻痺やふくらはぎの筋緊張(こわばり)が強い場合に適応となる。
プラスチック製短下肢装具
5万円前後
- 金属支柱の装具よりも軽くて安価だが固定性は劣る。
- 中等度の麻痺やふくらはぎの筋緊張が軽度の場合に適応となる。
- プラスチック製の装具には様々な種類があるが値段の相場は同じ。
RAPS(Remodeled Adjustable Posterior Strut)「ラップス」
12万円前後
- 調整機能付き後方平板支柱型短下肢装具「TAPS」の後継モデル。
- 付属の工具で足首の角度調整が可能。カーボン製の後方支柱を交換することで固定性も自由自在。見た目もスマート。
- 重度から軽度の麻痺まで適応は広い。
- 頑丈だが軽い。400〜500gくらい。
- 体重制限があり80kg以上は使用不可。
- 「機能性」「調整性」「外観性」に優れた装具。
Gait Solution「ゲイトソリューション」
12〜15万円
- 足継手は油圧制動で滑らかな踵接地が可能。より自然に近い歩行の獲得を目的としている。
- 麻痺が軽度で歩行時に膝の動揺が少ない、ふくらはぎのこわばりが軽度の場合に適応となる。
参考サイトはこちら
ORTOP「オルトップ」
既製品:3万円弱
オーダーメイド:5万円弱
- プラスチック製の簡易型装具。
- 下垂足や軽度の内反尖足(つま先が内を向いてしまう)、歩行時に膝の動揺が少ない、ふくらはぎのこわばりが軽度の場合に適応となる。
- 他に「オルトップLHプラス」がある。
参考サイトはこちら
CEPA「セパ」
既製品:3万円弱
オーダーメイド:4万円弱
- 柔らかなシリコン素材のベルトを足首に巻きつける簡易型装具。
- 軽度の下垂足・内反尖足が適応。
- 装着感が良く靴も履きやすい。
参考サイトはこちら
まとめ
麻痺の重症度順に選ぶと
両側金属支柱>RAPS>プラスチック製・Gait Solution>オルトップ>セパ
という感じですかね。
RAPSに関しては軽度から中等度の麻痺の方でも十分使えます。体重が80kg以上の重度麻痺患者は必然的に両側金属支柱付き短下肢装具になります。
値段の相場といっても装具ってけっこう高額ですよね。
RAPSやGait Solutionは10万円越えてますし。
でもRAPSはかなりオススメです。
見た目がスマートでシャープ。しかも軽い。(400〜500gくらい)さらに麻痺の状態に合わせて足継手の角度調整や支柱を交換することができるので機能性抜群!場合によっては市販の靴も履けるとのこと。
やっぱりお洒落な靴履きたいですよね?
高額ですが是非ご検討を。
装具の支払いに関してはこちらの記事も参考に
以上、参考になれば幸いです。
でわ。