脳梗塞患者は鼻血が止まりにくいって本当?
今回は脳梗塞患者の鼻血が止まりにくい原因や鼻血の止血方法について紹介します。
鼻血が止まりにくい原因は?
脳梗塞患者は動脈硬化や高脂血症により
脳の血管が詰まりやすい状態となっています。
脳梗塞は再発率が高いため、生活習慣の改善や薬の内服による
再発予防が重要となります。
生活習慣の改善にはこちらの記事を参考に
実は予防のために内服している薬が
鼻血を止まりにくくする原因って知ってました?
薬は一般的に抗血小板薬と抗凝固薬の2種類となります。
抗血小板薬 | バイアスピリン、プレタール、プラビックス |
抗凝固薬 | ワーファリン(心原性脳塞栓症に有効) |
この薬により出血しやすく、止血しにくい状態となります。
脳梗塞患者が鼻血を出しやすく、止まりにくいのはこのためです。
少し鼻をいじっただけでも粘膜を傷つけ、出血の原因となります。
効率的に鼻血を止める方法は?
- まず座って落ち着く
- うつむいて小鼻を押さえる
- 口呼吸をしながら5〜10分程じっと待つ
(出典:http://inagaki-ent.com/kamoku/nosebleed/)
これで大体止まります。
詰め物をするのはどう?
あまりオススメしません。
なぜなら詰め物がさらに粘膜を傷つけてしまうからです。
どうしても手が離せなくて詰め物をする場合は、
- 詰め物は少し長めに作る(左図)
- 先端を少し湿らす
- 奥までしっかりつめて出血部分を確実に圧迫
- 10分以上は放置
- とるときは慎重に
鼻血の大敵は?
- 冬
- 花粉症
- アレルギー性鼻炎
冬の乾燥で粘膜は傷つきやすくなります。
マスク着用をオススメします。
花粉症やアレルギー性鼻炎で鼻がムズムズすると
ついつい鼻をいじっちゃいますよね。
また粘膜の炎症により血管は拡張して、
鼻をかむなどの刺激で簡単に出血してしまいます。
この場合は根本的な原因である花粉症やアレルギー性鼻炎に
対する治療を行うべきです。
薬の量は適量?
ワーファリンは内服量のコントロールが難しい薬です。
鼻血が出やすくて止まらないのは単純に
内服量のコントロールがうまくいっていない可能性も考えられます。
1度主治医に相談してみましょう。
決して鼻血が嫌だからといって勝手に減量してはいけません。
脳梗塞の再発リスクを高めるだけです。
まとめです。
- 再発予防のために飲んでいる薬が原因で鼻血は止まりにくい。
- 止めるには小鼻を押さえて安静にする。
あまりに鼻血が止まらない場合はレーザー治療なんかもあります。
その場合は薬の内服を一時中断する必要があります。
出血したら止まりにくいですからね。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。