脳梗塞や脳出血になったら..
回復期病院でしっかりとリハビリしたい
どんな人が転院できるの?
脳卒中を発症したら、
まずは救急搬送された急性期病院で病気自体の治療を行います。
そして
状態が安定したのち、
集中的なリハビリを受けたいのならば回復期リハビリテーション病院(以下:回復期病院)へ転院します。
ただ
脳卒中を発症したら、誰もが回復期病院へ転院できるわけではありません。
いくつかの条件があるんです。
転院可能な条件とは?
- 発症後または手術後2ヶ月以内の状態
- 病状が安定しており積極的なリハビリが実施できる。
- 化学療法や高額薬剤使用の患者は難しい。
まず、
①の発症後2ヶ月以内の状態が大前提となります。
②と③は絶対条件ではありません。患者の全身状態が良好であり医療的処置への依存度が低い患者ほど受け入れてもらいやすい傾向にあります。(希望した回復期病院がどこまで高度な医療的処置ができるかによって受け入れ可能かどうかが決まります。)
通常、希望した回復期病院へ相談しに行って転院が決定するまでには2〜4週間ほどかかります。救急搬送されて一山超えた後は、なるべく早く医療ソーシャルワーカーに介入してもらって、転院調整を進めることが重要になります。
2ヶ月以内に回復期病院へ転院できなかった場合は?
仮に、
脳卒中を再発した場合はその再発日から2ヶ月以内に転院できればOKです。初回に発症した日からの換算はリセットされます。ですが、再発の場合もやはり予後は悪くなる傾向にあり、状態が安定せず2ヶ月の期限を過ぎる可能性は大いにあります。
では、
脳卒中の再発や肺炎などの合併症で状態が安定せず、急性期病院での治療に難渋した結果、2ヶ月の期限を過ぎてしまった場合はどうなるのでしょうか?
その場合は、
脳卒中の病名ではなく、「廃用症候群」として回復期病院に入院できる可能性があります。ですが入院期間は150日や180日ではなく90日までとなります。
「廃用症候群だと入院できる日数がかなり少なくなるなぁ…」
と思うかもしれませんが、回復期病院における脳卒中の平均在院日数は90日です。合併症や再発をしたケースにおいて、平均的な経過でリハビリが進む可能性は低いですが、90日でも十分なリハビリができます。
まとめ
- 回復期病院へ転院できる大前提として、発症後または手術後2ヶ月以内の状態であること。
- 患者の全身状態が良好であり医療的処置への依存度が低い患者ほど受け入れてもらいやすい。
- 脳卒中を再発した場合、再発日を基準日にできるのでその日から換算する。
- 2ヶ月過ぎても「廃用症候群」として回復期病院に入院できる可能性がある。(入院期間は90日)
以上、参考になれば幸いです。
でわ。
回復期リハビリ病院入院中は介護保険の申請をお早めに!
退院後もリハビリを継続したい!