脳梗塞の発症率を上げるとされる飲酒と喫煙。
実際どちらの方が発症率が高いのでしょうか?禁酒・禁煙ができない人に「適量」が存在すれば良いのですが、どうなんでしょう?
飲酒と脳梗塞
(出典:http://gigazine.net/news/20081216_hangover/)
多量の飲酒は脳梗塞の危険因子である高血圧を誘発します。
アルコールには血管の収縮反応を高め、血圧を上げる効果があります。
またアルコール飲料に含まれるカロリーによって体重が増えたり、塩辛いつまみで塩分をとりすぎてしまうことも高血圧の原因となります。
また、ビールなどには利尿作用があり脱水症状を引き起こします。結果、血液ドロドロで血管は詰まりやすい状態になります。
発症率は?
アルコールを1日60g以上摂取すると脳梗塞の発症が1.69倍に
日本酒だと5合 缶ビールだと5〜10本くらい
適量は?
1日のアルコール摂取量が12~24gであれば発症率は約3割減少する。
- ビールなら中ビン1本(約500ml)
- 日本酒なら1合(約180ml)
- ワインなら1/3本(約240ml)
- 焼酎(35度)なら2分の1合(約72ml)
- ウイスキーならダブル1杯(約60ml)
少量のアルコールは血管を拡張させて血流を良くします。また血栓をできにくくし、血管が詰まりにくくなります。
(出典:http://josei-bigaku.jp/lifestyle/osaketekiryou9377/)
適量で楽しくお酒が飲めるとベストですよね。
つまみの食べ過ぎに注意!
喫煙と脳梗塞
(出典:http://www.baazauq.com/entry86.html)
タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれており、有害物質は200種類を超えると言われています。
その中でも
ニコチン、タール、一酸化炭素
が特に有害です。
この3つの物質により全身の血管が収縮することで高血圧となり、動脈硬化を引き起こします。
血中のニコチンは血管壁を傷つけてしまい血栓形成を促します。
また、LDLコレステロールを増加させる効果もあり、さらに動脈硬化を進行させます。
発症率は?
非喫煙者に比べて2~4倍高い。
具体的に1日平均何本かは分かりませんが、一般的な喫煙者の平均本数は20本前後と言われています。
適量は?
ありません。
脳梗塞を発症した人は必ず禁煙するよう医師に言われます。
おそらく1日1本だけ吸うなんて人はいないからです。吸うか吸わないかだけでこんなにも明暗が分かれるのはタバコくらいなもんです。
まさに100害あって1利なし。
喫煙者の方へ
脳卒中発症のリスクは禁煙後2年以内に急速に減少します。そして5年以内には非喫煙者と同レベルまで戻るという報告もあります。
諦めずに禁煙しましょう。
まとめです。
飲酒と喫煙はどっちも脳梗塞のリスクを上げますが、
喫煙の方がわずかにリスクが高いようです。
(ほんとに禁煙大事ですよ!)
飲酒は適量ならば脳梗塞のリスクを下げる効果があるというのは驚きでした。
しかし、たとえ適量の飲酒であっても、睡眠中や早朝に脱水症状を引き起こして脳梗塞を発症する恐れがあります。
寝る前に必ずコップ1杯の水を飲むようにしましょう。
以上、参考になれば幸いです。
でわ。