脳梗塞や脳出血の後遺症で寝たきりに…

自宅退院した場合、

1ヶ月にかかる介護費用はどれくらい?


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在宅介護には介護サービスの利用を!

脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)で寝たきりになってしまった場合、自宅で介護するのはかなり大変です。

同居家族の負担を考えると、基本的には介護保険の介護サービスを利用するのが鉄則です。

 


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介護保険を利用するためには介護認定を受ける必要があります。

認定の結果、ご家族の介護度が決定されます。認定の区分は7段階あります。(要支援1または2、要介護1〜5)

要介護度の詳細は以下の表をご参照ください。

要介護度

身体の状態

要支援1

排泄や食事はほとんど自分でできるが、身の回りの世話の一部に介助が必要。状態の維持・改善の可能性の高い状態。

要支援2

食事、トイレなどはできるが入浴などに一部介護が必要な状態。(要介護になるおそれがある状態)

要介護1

生活の一部に部分的介護を必要とする状態。排泄、入浴、着替えなどに一部介助が必要な状態。

要介護2

排泄、入浴などに一部もしくは全て介助が必要で、着替えに見守りなどが必要な状態。

要介護3

重度の介護を必要とする状態。排泄、入浴、着替えについて全て介助が必要な状態で、認知症に伴う問題行動が見られる。

要介護4

最重度の介護を必要とする状態。排泄、入浴、着替えについて全て介助が必要な状態で、認知症に伴う問題行動が一層増える状態。

要介護5

寝たきりの状態。生活全般にわたって全面的な介護が必要な状態。

(出典:http://www.hitachi-life.co.jp/kaigo/first_time/rank.html)

寝たきりの場合、要介護5に認定されます。

介護サービスの利用は月額制となっており、決められた限度額内であれば負担額はその1割となります。

1ヶ月の支給限度額については以下の図をご参照ください。(住んでいる地域によって限度額は多少変動します。)

介護保険サービスの利用限度額

東京における要介護5の場合の支給限度額は358300円となります。1割負担ですと限度額ギリギリまでサービスを利用すれば35830円となります。

限度額を超えた分のサービスの利用料は10割負担となるので要注意!限度内に抑えないとかなりの金額になってしまします。

(※2015年8月以降、一定所得以上ある第1号被保険者(65歳以上)は2割負担となる予定です。)

限度額はおおよそ把握できました。

では、介護サービスには一体どんなサービスがあるのでしょうか?

介護サービスの種類は?

介護サービスには様々な種類があります。

  • 自宅で受けられる訪問介護・入浴・看護・リハビリなど
  • 通所で受けられる通所介護・リハビリなど
  • 短期入所生活介護(ショートステイ
  • 福祉用具レンタル(ベット・マット・車椅子など)

これらのサービスをうまく利用して要介護者の生活にあったプラン(ケアプラン)を計画していきます。

といっても、
ケアプランなんて自分で計画するのは不可能に近いです。よっぽど介護保険に精通している人でないと無理だと思います。

でもご安心を。

このケアプランの作成はケアマネージャーという職種が行います。(要介護認定を受ける際に、ケアマネージャーも同時に選定していきます。)

寝たきりの場合にかかる費用は?

要介護5の寝たきりの場合、介護サービス利用にかかる月々の負担額は最大36000円前後となることが分かりました。

でも、
介護サービスだけでは当然生活すべてを賄えるわけではありません。

以下に介護サービス以外でかかる費用の具体例を挙げました。

  1. 食費(胃ろうの栄養剤費)
  2. 衣類、オムツ代
  3. 光熱費
  4. ショートステイ利用時の居住費、食費、別途部屋代(個室利用など)
  5. 往診費用(胃ろうの管理など)

寝たきりの場合、自分で口から食事が取れない方がほとんどです。その場合、在宅で介護しようと思ったら胃ろうの造設が必須となります。
▶︎脳梗塞で意識不明|寿命は?寝たきりになったら胃ろうは作るべき?

一旦胃ろうを造設すれば、必要な費用は栄養剤にかかる医療費(在宅では主に保険が効く栄養剤(薬剤)を使います)と胃ろうを維持するための訪問診療往診訪問看護に要する医療費くらいです。

となると、
の胃ろう関係を含めた医療費は上限の12000円となります。

の衣類、オムツ代はおおよそ10000円前後市区町村によっては自治体の高齢者サービスでオムツ支給がある所があります)

の光熱費は世帯によって様々ですが基本的には今までの生活通りの額で問題ないでしょう。

のショートステイ利用は主に介護者への負担軽減のために利用することが多いです。週末(土日)に特別養護老人ホームへ短期入所(シィートステイ)させ、その間に介護者は休息をとるといった感じでしょうか。寝たきり患者の外出の機会を設けるという意味でも欠かせないサービスです。
要介護5の場合、介護保健適応外で支払わなければならない食費、居住費、別途部屋代を含めて1日利用あたりおおよそ3000〜4000円となります。(施設によって変動あり)
1ヶ月のうち毎週末1泊2日でショートステイを利用した場合、計8日利用にて30000円ほどになります。

介護サービス利用料とこれらを合計すると(光熱費は除く)

  • 要介護5の自己負担限度額:最大36000円前後
  • 往診費、胃ろう管理含めた医療費:最大12000円
  • 衣類、オムツ代:10000円前後
  • ショートステイ利用時にかかる介護保険適応外の費用(計8日):30000円

1ヶ月あたりの介護費用

合計:約88000円
となります。

かなり余裕を持って
10万円くらいでしょうか。

以下にケアプランの一例を挙げてみました。参考までに。

要介護5介護プラン(出典:http://www.my-kaigo.com/pub/individual/money/yosan/0050.html)

 

最後に

寝たきり患者を自宅で介護するのはかなり大変です。

介護費用もさることながら、
ご家族への身体的、精神的な介護負担も計り知れません。

ケアマネージャーとの綿密な相談のもと、介護者への負担を考慮したケアプランの作成はかなり重要です。

ご家族が仕事で忙しい、付きっきりで介護できない場合は施設(介護療養型医療施設や特別養護老人ホームなど)への入所も検討すべきです。

 

以上、参考になれば幸いです。

でわ。