知り合いが脳出血で倒れた!?

お見舞いに行こうと思うけど、お見舞いの品は何がいい?

知らずに渡してしまうと大変なことになる品物とは?



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食べ物はNG!?

脳出血や脳梗塞の後遺症には運動麻痺(片麻痺)があり、麻痺は手足だけでなく、食物を飲み込むために働く筋肉にも生じることがあります。
結果、食物や水をうまく飲み込めなくなってしまう「嚥下障害」を来します。

嚥下障害のある患者に対して
お見舞いの品で食べ物を渡すのは絶対ダメです。

理由は以下のとおり。

  • 病室に置いておくと勝手に食べてしまい誤嚥する危険性があるから。
  • 患者の「食べたくても食べられない気持ち」を逆撫でしてしまうから。
  • 嚥下障害の程度によっては食べられる種類が限られているから。

もし食べ物を渡すのであれば、
飲み込みのリハビリを担当している言語聴覚士に何の食べ物だったら良いのか確認して下さい。

嚥下障害の程度によっては難易度の低いもの(プリンやヨーグルトなど)なら許可が出るかもしれません。

果物飲料水は難易度がかなり高いため嚥下障害のある患者は確実に誤嚥します。

絶対に言語聴覚士の許可はでませんので覚えておいてください。(ちなみにヨーグルトも果物入りは厳禁。プレーンのものが望ましい。)

 

食べ物以外で渡すなら何が良い?

相手に気を使わせず、
日常生活でわりと使えて喜ばれるものを以下に挙げました。

  • ウエットティッシュまたはシート
  • フェイスタオル
  • タオル地のリストバンド
  • リハビリ用の上下スエット
  • パジャマ上下
  • 靴下
  • テレフォンカード(またはテレビカード)

ウエットティッシュ、フェイスタオル

季節問わず室内でリハビリをすると汗をかくことが多いです。そんなときに身体を清潔に保つためのグッズが豊富にあるときっと助かるはずです。ウエットティッシュやフェイスタオルはその代表例です。たくさんあって困ることはありません。

タオル地のリストバンド

手首に汗を拭く用のコンパクトなタオルを身につけることで、杖をついて歩く片麻痺患者でも杖を持ったまま汗を拭くことができます。

スエット、パジャマ

やはり衛生面を考慮して替えの運動着(スエット)やパジャマは多いに越したことはありません。事前にサイズの確認が必要ですが。
また、パジャマの場合は前開きタイプのもの、ボタンの代わりにマジックテープで止めるものが片麻痺患者にとっては望ましいです。

靴下

これも多いに越したことはありません。片手でも履きやすい緩めの靴下が望ましいです。足のむくみが強い患者の場合は弾性ストッキングを着用しているので渡すのは控えましょう。

むくみ対策はこちら
▶︎ 麻痺した足のむくみをとる簡単な5つの方法とは?

テレフォンカード(またはテレビカード)

現金ギフト券などは相手に気を使わせてしまうので、これくらいのちょっとしたものの方が無難かと思います。

 

個人的にはお見舞い品なんかなくても、顔を見せに来てくれるだけで十分嬉しいです。

ただ、
お見舞いに行くタイミングを間違えないようにしましょう。
▶︎ 脳出血発症後すぐにお見舞いに行くのはNG?適切な時期は?

 

以上、参考になれば幸いです。

でわ。